ナローバンドUVBランプ

大学病院に設置されているWaldmann社製UV801BLや 、デルマレイ200や、JTRAC（ジェイトラック）など紫外線治療器に装着されている光源（ナローバンドUVB蛍光ランプ）は、Philips社製ナローバンドUVB蛍光ランプであります。
このナローバンドUVB紫外線治療法は、中波長紫外線領域に含まれる非常に幅の狭い波長域(311±2nm)を持った紫外線で、オランダフィリップス(Philips)社で蛍光管(フィリップスTL01)が開発されると共に治療法として1990年代より海外において普及し始め、現在では乾癬を初めとして、アトピー性皮膚炎、白斑、円形脱毛症、多形日光疹、菌状息肉症の治療に用いられています。薬をつけたり、飲んだりする手間がなく、照射時間が短く簡便で、しかもPUVA療法に匹敵する効果があるため、急速に普及しています。
安全性が高く、小児や妊婦にも使用可能であり、従来の治療法にナローバンドUVBを組み合わせる事によって内服やステロイド外用の量を減らすことが期待できます。